ポテたんの手記

長い文書かないといけない時に使います

【ニコメド記事投稿祭】初心者向け!ニコニコ原曲メドレーの作り方【発想編】

筆者:ポテたん(Twitterhttps://twitter.com/potetan_2525)

人物像:ニコニコ原曲メドレーやアイドルマスターSideMの水嶋咲を中心とした動画を制作している人。イラストも描くよ

さぁ、発想編。ここまでは制作編で必要になるソフト等の導入を行ってきたわけなんですけども、作る前にメドレーにおけるネタの生み出し方、構成の考え方を解説していきます。ニコニコメドレーシリーズと違って「最初はロックな感じで、中頃でバラードを組んで…」みたいなザックリとした構成を考えるというのは、めちゃくちゃエネルギーと自分の人生に蓄えられた知識・記憶を総動員させる事になるので慣れてからやろう!

自作のニコニコ原曲メドレー、OIMOMIXみたいなほぼ一貫した音楽の雰囲気やニコニコメドレーシリーズによくあるバラードを中に挟む感じで構成するのは経験が大事です。なーのーでー初心者向けということで比較的構成しやすい方法、作り慣れてからでも使える基本的な発想の飛ばし方・合わせたい曲の探し方なんかをレクチャーしたいと思います。

◆初心者はまず1曲目を考えろ!

まず自分の考える出だしに相応しい曲…軸となる曲を考えましょう。

その曲を決めちゃうことで今後の展開させ方にもある程度アタリをつけることができますし、構成を考えるのが苦手…やったことがない…という人も1曲目をガツンと決めてしまう事で想像力を働かせやすくするんですね。

◆似てる曲をネットから拾ってみよう

何を重ねるんじゃー!難しー!ってなった時はニコニコ動画やネットの海を探して他の人が感じる似てる曲調情報を探します。もちろん重ねても合わないなんて事がありますが、自分の知識に頼り切るのが難しい人はそういう探し方をしてみてもいいんじゃないかな?例えばリトルリドルのPV動画にて、

f:id:potetan_2525d:20200331154649j:plain

SMAPっぽい曲調」なんてコメントがあったので、「へぇーこの曲ってSMAPっぽいのを感じた所があったんだ…ちょっと探してみるかー」といった自分が重ねたい曲を探すための足がかりとしても最適です。ニコニコ動画のコメントは思ったことを書く人が大半なのでそういう所をヒントにすると良いネタが転がり込んでくるかもしれません。

そういうコメントをヒントにして作った私のマッシュアップメドレーがこれ。

恋愛サーキュレーションやPONPONPONなんかはコメントで見かけた文言を参考にしたかな…?他にも恋愛サーキュレーション×リトルリドルのマッシュアップが単品で上がってたりしたのも採用理由だったりします。

◆繋ぎ目を自然にするなら原曲の曲展開を意識しろ

繋ぎを自然にするためにとても大事なことです。J-POPはAメロ⇛Bメロ⇛サビ⇛間奏とか、色々パターンがあります。そういうJ-POPでお決まりのパターンなんかをそのまま曲展開・切り替わりとして活かすことで自然に展開させていくことが可能になります。

例えば分かりやすい所でCOMPLEXの「1990」という曲があります。

この動画で言う1:52部分「ダダダッダン!」の所(ドラム)は分かりやすいサビ導入の合図です。同じようにサビに入る前に似たドラムの入れ方をしている曲を探して重ね、そこから曲を切り替えたりすると違和感なく繋げる事が可能になります。それを入れたニコニコ原曲メドレーはこちら。

ここの20:40辺り(めっちゃ後ろだな)にある、「1990」からofficial髭男dismの「Pretender」につなぐ所を見てもらえれば音楽的にAメロ⇛BメロやBメロ⇛サビなど一つの塊になった箇所から切り替わるその境目は繋ぎがやりやすいのではないでしょうか?次の曲も考えやすくなりますからね。

◆重ねは使う曲の構成をパターン化して似てる物を探そう!

一番難しい重ねの部分は、シンクロ性高いものならすっごく思いつきやすいんですが、全部が全部ぱっと似てる!!!って思いつくわけでは無いんですよね。

そこで使えるのが「パターン化」。造語なので「?」となってると思いますが…

例えばニコニコ動画でも音MAD等で有名な「ダダダダ天使」で解説。

ダメ ダメ ダメダメな
あたしを(もっと!) 愛してよ(YES!)
もらった愛で飛ぼうと思うよ(エンジェル!)
天使だから(ハイ!)
ドキ ドキ ドキドキを
あげるよ(もっと!) あなたには(YES!)
もっと好きになってくれるなら(エンジェル!)
やるよ多分(ハイ!)

 サビ部分なんですが、こういう所にひと目で分かるパターンがあるって事分かるかな?

「ダメ ダメ ダメダメな」「ドキ ドキ ドキドキを」の部分です。歌詞は違いますが同じリズムを刻んでますよね?この2つから始まる箇所でサビ部分を大きな2つのグループで括ることが可能になります。

大きな2つのグループに括るとそのグループごとに違う曲を重ねるのも可能になりますので覚えとくとさらに考えやすくなります。

そして少し細分化されて2つのグループに別れた歌詞の片方を確認。

ダメ ダメ ダメダメな
あたしを(もっと!) 愛してよ(YES!)
もらった愛で飛ぼうと思うよ(エンジェル!)
天使だから(ハイ!)

 ここでなんとなくこのサビの形…最初にダメの単語を繰り返す感じ、合いの手が入るタイミング、1つのグループが流れるまでの長さを「こういうパターンなんだ」と自分の感覚で覚えておきます。それで自分の聞いたことのある曲や適当に探した曲とパターンがマッチするのかを考えます。それでいい感じにパターンに合いそうだなって感じたらその曲を採用する…。こういう地道な作業の繰り返しです。

2:29辺りからダダダダ天使とオンリーワンダーの重ねを確認することができます。

聞いてるとなんとなくリズムがあってる感じがするでしょ?つまりそういう事。

ある程度パターンの組み合わせで世の中にある楽曲は作り上げられているので、そのパターンがある何箇所かで合致すると全部のパターンがあってなくともしっかりとした重ねが出来上がる訳です。

…重ねについて説明をしましたが、ここに関してはコレというのがイマイチ説明しにくかったです。重ねという物は本当に自分の感覚が大きいので自分のやりやすいようにやって自分の感性を大事にするのが一番です。(ホント大事)

◆オリジナルの展開をさせたいなら意識するのは「よくあるJ-POPの展開のさせ方」これが一番やりやすい

で色々作ってる内に「こっちの展開に持っていきたい」とかイメージができてくるんですよね。そういう時に便利なのはよくあるJ-POP(洋楽)の展開だと思います。

先程記述したようにBメロ⇛サビやら、パターンに分けるといった事を考えて、自分の聞いたことのある楽曲の展開のさせかたを考えてみましょう。

世の中にある曲の展開のさせ方というのは、違う2曲で同じように作ってみると違和感なく繋げることが出来るので、考えようによっては繋げ方のテンプレートは世の中に転がっているという事。"よくある"という事は私達に聞き馴染みがある形、自然にすっと入ってくる形に仕上がっているという事です。

アレンジで無理して繋げる事ができないなら、元からある展開のさせ方を駆使して繋げていく事でクオリティの高さを引き上げる事が可能だと思います。

◆一期一会を大切に。思いつかない時は適当になんでも試してみる

ネタが思いつかなくて煮詰まってる状態の時はとにかく「テーマ」「入れたい曲」「好きなアーティスト」などなど、そんな所から適当に合わせるのも大事。

思わぬ出会いと発見がありますからね。案外馬鹿にできません。

-------------------------------------------------------------------------------------------------

基本的な考え方としてはこんな感じ。大体自分1人でやってきたので独学な感じですが、これが制作の助けにつながれば幸いです。

次回はやっと制作編なのですが、REAPERで製作する時にやっておく設定やBPMの合わせ方なんかを解説していければなと思います。